第一話に、本郷猛役で藤岡弘、が出演決定!
『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』第一話に藤岡弘、の出演が発表されました。これは10月4日(土)24:30より、TOKYO MXほかにて放送される、第1話 「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」の1シーンにて登場する本郷猛の声を、藤岡弘、自身が特別に演じるとのこと。同時に藤岡と本作の主人公東島丹三郎を演じる小西克幸とのコメント映像も公開となりました。また藤岡のヒーローへの熱い想いもうかがえる、二人の対談内容も公開!第一話をぜひお楽しみに!
※お二人の対談(完全版)は後日追って公開予定です。
●アフレコを終えられた今の感想をお聞かせください。
藤岡弘、さん(以下、藤岡):当時を思い出しながら演じるというのは、嬉しかったですし、熱くもなりました。「とぅっ!」「キーック!」といった掛け声を出すと、当時に一瞬で戻ってしまうんです。自分の中に眠っているものが呼び起こされるような、血が騒いで体の細胞が喜ぶような感覚でした。改めて、「ライダーキック」という言葉は、僕や当時の子供たちの心にかなり深く食い込んでいるものなんだなと思いました。
小西克幸さん(以下、小西):僕も子供の頃、「仮面ライダーごっこ」を弟と一緒によくやっていました。一度、家の中でライダーキックの真似をしたときに、夢中になりすぎて家の襖を破ってしまって。親も笑っていましたが、その後ちゃんと怒られました(笑)。
藤岡:そういう気持ち、分かります。子供の素直で純粋な感性というか、感動したものに自分を投影して、入り込んでしまいますよね。そんな作品に出会えたことが奇跡ですし、俳優として、とてつもない出発だったと思います。いやあ、50年以上も経っているとは思えませんね。本当にあっという間に感じます。
●小西さんは、藤岡さんのアフレコを聞かれていかがでしたか?
小西:(食い気味に)最高です! 最高ですね、本当に。僕も観ていた当時に気持ちが戻りました。藤岡さんがアフレコされているときに、スタッフブースにスタッフが並んで座っていたんですが、皆、子供の顔になって、「ライダーキーック!」という台詞を聞いていて。今回は素晴らしい機会を与えていただき、本当にありがとうございます。
●藤岡さんはこの作品を知ったとき、どのような印象を抱かれましたか?
藤岡:読む前は内容の想像がつかず、読み進めていくうちに、夢中になりましたし、東島の気持ちにすごく共感できました。「強くなりたい、仮面ライダーみたいになりたい」という気持ちがどんどん高まって、それを40年間追い求めている姿を見て、自分が仮面ライダーを演じたというのもあって、すごく嬉しかったです。
また、今の世の中に対してのメッセージがたくさん込められているなと。(作中の)さまざまな出来事が現実世界と重なることが多く、フィクションとは思えないほどのリアリティを感じました。
小西:もしこんなことが実際に起きたら、やっぱり少し怖いですが、でもこんな世界があったら面白いだろうなと思います。藤岡さんも仰っていましたが、とてもリアルに描かれているので。例えば明日、隣でアフレコしている人が急に「イーッ!」ってショッカーになってもおかしくないだろうなと、そんな風に感じさせる世界観だと思いました。
●放送に向けて、メッセージをいただければと思います。
小西:僕自身も小さい頃に仮面ライダーやアニメ、漫画などから色々な力をもらい、そのエネルギーでここまで突っ走ってこられたと思っています。いい年したおじさんが「俺は仮面ライダーだ」と言って活動している姿は、見る人によっては滑稽に見えるかもしれませんが、そこにある想い、魂を感じていただけると嬉しいです。
いくつになっても、できることだったり、続けていると何かにつながることが絶対にあると思います。自分の身近で、どんなことでも良いと思うので、そういうものがあったら、これからも続けていただけると嬉しいなと思います。まずは、このアニメを観ていただけると嬉しいです。
藤岡:国や民族を問わず、世界中の子供たちには「ヒーローを求めてやまない心」が奥底にあると思っています。ヒーローは子供たちの希望の星です。未来に希望と夢と感動と生きる勇気、幸せを与えてくれる存在を、発信し続け、多くの子どもたちに届けることは、絶対になくしてはいけないことです。
子供たちの心に火を灯し、愛とは何かを教え、考えさせてくれるヒーローを、漫画、アニメ、特撮など、さまざまな形で届け続ける。子供たちに何を託し、何を委ね、何を残すかを真剣に考えていく、そんな心ある大人たちがこれから先もいてほしいというのが私の願いですね。